認知症ケアマッピング(DCM)研修は、「基礎ユーザー」、「パーソン・センタード・ケアとDCMを実践に活かす」の2つのコースからなります。それぞれの全講座を受講し、筆記試験等に合格された方は、認知症介護研究・研修大府センターと英国ブラッドフォード大学とのパートナーシップに基づき認定する資格(DCM基礎ユーザー、DCM上級ユーザー)を得ることができます。
基礎コース受講は、認知症介護に熱意ある方はどなたでも参加できます。
3日間の研修期間の内、およそ半日以上を費やして、DCM法(認知症ケアマッピング)の基盤となる”パーソン・センタード・ケア”の考え方を、講義と演習を通して学びます。認知症をもつ人を観察(マッピング)する際に、その人の立場に立った姿勢を持つことを、何よりも大切にしているからです。 その他に、認知症をもつ人の行動や状態を表すコードの付け方や観察(マッピング)した結果の分析方法とケア現場のスタッフへのフィードバックの仕方を学びます。
最終日の試験に合格すると、DCM基礎ユーザーの資格が与えられ、自施設でのマッピングを行うことができるようになります。
【内容と目的】
このコースでは、パーソン・センタード・ケアに関する理解をよりいっそう深め、コード付けやルール等の知識をより強固なものとし、組織で、パーソン・センタード・ケアを実践していくための倫理、組織改革について、討議します。これらの演習や討議を通して、チームの一員として、組織の文化を変革するためのリーダーシップを学ぶことを目的とします。
このコースを修了すると、下記の知識や姿勢を身につけることができます
1. | 所属組織の中で、他の認定ユーザーと一緒にDCMに関する取り組みをする際の支援、実際の企画・立案や、各部署との調整などの役割を担うために必要な知識や姿勢 |
2. | ケア提供者や、その他の関心を持つ組織を対象にした、DCMに関する講演やプレゼンテーション(説明、報告、発表)を適切に行うための知識や姿勢 |
3. | より正確なコード付け、的確なケアサマリーの作成、日頃、直面する倫理的な課題への取り組むための知識や姿勢 |